2005 年09 月06 日
非常勤裁判官
民事調停官、別名非常勤裁判官という制度がある。弁護士が週1日、調停事件だが、裁判官の仕事をする制度だ。去年の1月から担当している。夏休みがあって、今日がほぼ1ヶ月ぶりの登庁だ。休みの間に双方から書面が行き交っている事件があり、夏休みぼけ(正確には、夏休みはとっていないので、弁護士ぼけというべきか)していて、最初のうちは付いていけずにちょっととまどった。知らないうちに取り下げで終わっている事件もある。期日変更申請の出ている事件もある。もう終わったと思っていたら、まだ取下書が出ておらず、宙ぶらりんのままの事件もある。それらの処理を午前中していた。
私の民事調停官の任期も今年の暮れまで。そろそろ10月や11月に期日が入る事件が出てきた。最後まで関われない事件も出てくるのかな、と思うと、ちょっと寂しい思いもする。でも、一通りいろんな事件も経験したし、調停官の仕事もある程度分かったし、慣れてもきたから、そろそろ交替の潮時かなとも思う。ちょうど、司法修習生の実務修習が終わりかけの時のような気分だ。もう少し続けて勉強したい気もするし、今のままでは中途半端(修習生で言えば、責任もなく、権限の範囲も狭い)なのでそろそろどっちかに腰を落ち着けたい気分もする、というのと同じ感じだ。
7月には、裁判所から再任をどうするかと聞かれていたが、誰も後任の人がいないなら再任を希望すると答えていたところ、意思表示に条件はつけないでほしいと言われた。それももっともだ。そこで、再任を希望すると、今日答えた。フルタイムの裁判官に任官するつもりはあるのか、と聞かれたので、再任の任期が終わる頃をめどに考えたいと答えておいた。
投稿者:ゆかわat 22 :48| 日記 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )