2010 年01 月31 日
無許可ごみ収集に便宜
1月29日日経夕刊に「無許可ごみ収集に便宜 松原市、2社の焼却費負担」という見出しの記事が載っていた。
どうやらその記事を要約すると、松原市では一般廃棄物収集運搬業の許可業者には市のごみ焼却場に無料でごみを搬入できる搬入券を交付しており、その分の焼却費用は市が負担しているところ、収集運搬業の許可を受けていない清掃業者に対して、市が無許可業者と知りながら搬入券を交付しており、そのため当該清掃業者は市内の事業所や病院から出るごみを収集して無料で焼却場に持ち込んでいたということらしい。担当職員が当該清掃業者に便宜を図っていた疑いがあり、市は近く調査委員会を設置して経緯を調べるということだ。
しかし、一般廃棄物収集運搬業の許可を有していない清掃業者が事業者から一般廃棄物の収集運搬を受託していたことの方が大問題だ。
次に、別の意味で疑問を感じたのは、許可業者であっても、市のごみ焼却場へのごみの搬入は有料であるのが一般であり(市からごみ収集運搬の委託を受けているだけの業者であれば無料は当然だろうが)、許可業者に対してのみごみ搬入を無料としていることの方がむしろ問題ではないか。たとえば、当該許可業者がし尿処理業者であって、公共下水道の整備に伴ってし尿処理の業務量が減少しているような場合であれば、当該し尿処理業者の転業を促し、その経営を援助するためにごみ搬入無料券を交付するのであれば分かるが、はたして松原市の一般廃棄物処理業許可業者はその全社がそのような経緯でもあるのだろうか。
投稿者:ゆかわat 21 :48| ビジネス | コメント(0 )