小沢捜査とは何だったのか
2月4日のスーパーモーニングでの鳥越氏のコメント
「メディアを使って小沢幹事長は真っ黒だという印象は与えられたし、それによる社会的制裁はできた。痛み分けというところだろう。」
確かに私もそう思う。しかし、これは検察権限の濫用だ。特捜部検事は特別公務員職権乱用罪や特別公務員暴行陵虐罪で逆に告発されるべきだ。
2月6日日経 検証小沢マネー捜査(中)
石川議員と担当検事の堂々巡りのやり取り 「5千万円受け取ったよね?」「知らないものは知らない」
ゼネコン側の調べでは沈黙の時間が長くなる。「金銭提供の日時、場所、相手方など具体的な質問は一切なし。検察は何もつかんでないんだろう」とゼネコン関係者。検察側からも「ただ『小沢事務所にカネを持ってったんだろう』とばかり聞かなくちゃいけない」とのぼやきが漏れた。
別の検察幹部は漏らした。「カネは間違いなく行っていると思う。でも公判で立証するかどうかはこれからの議論だな」
小沢幹事長不起訴を受けて、ようやくマスコミにも検察捜査を冷静に見る向きが出てきたようだ。最後の検察幹部の一言は、まさに検察の代表的見解であるとともに、最も核心的部分だ。要するに、検察は何も具体的な嫌疑も証拠もないままに、ただの思いこみで、強制捜査を行い、長時間の取調べを行い、マスコミを使った情報操作を行ったのだ。身柄を拘束し、犯罪者のぬれぎぬをかけることで脅迫して事件をでっち上げる。戦前の特高そのものであり、足利事件をはじめとするえん罪事件の構造そのものだ。
東京地検特捜部は解体し、中心的に動いてきた検事が弁護士登録をしてきたときは人権侵害を理由に登録拒否すべきだろう。
これは決して個人的極論ではない。東西ドイツが統一するとき、旧東ドイツ裁判官は人権侵害を理由に統一ドイツの裁判官に就任することを拒否された。旧東ドイツ時代には国外逃亡罪が法律で定められていたのだから、個人的にそれをおかしいと思っていても、裁判官である以上法律を適用せざるを得なかったという弁明は受け入れられなかった。それだけの厳しさを、権力を行使する者は自戒しなければならないのだ。
投稿者:ゆかわat 14 :05| ビジネス | コメント(0 )