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2010 年07 月16 日

河合塾で講演

 先日、大学受験予備校の河合塾で法学特別講演を頼まれた。弁護士の仕事や法科大学院で学ぶことなどを話した。大学受験と司法試験、さらには法律実務との間の最大の違いは、正解があるかないか。大学受験には必ず正解があるし、それは教科書に載っているが、法律実務には正解がない。すべては利益・価値の対立であり、いずれの利益・価値をとるかで正解が決まる。「真実」も、芥川の「藪の中」と同じであって、見る人によって「真実」は異なる。見る人のバイアスをはがしていくことで本当の「真実」を見つけだすしかない。しかし、それも「真実」かどうかは分からない。新聞記事ですら、いや新聞記事こそ、その背景にある利益・集団によって変形され提供されているものだから、新聞記事を真に受けてはいけない。裏読みをする必要がある。
そんな話をした。

 今朝の小沢・民主党前幹事長の07年分政治資金収支報告書の虚偽記入罪に関する不起訴不当議決の記事。日経新聞朝刊には「議決では不起訴不当として再捜査を求めたが、特捜部は近く不起訴にして捜査を終える公算だ」と書かれている。以前と比較すると随分トーンが変わってきている。しかし、検察審査会の議決が出た時点で特捜部の意向が公表されるはずがない。結局、これは事件を早く終わらせたい、不起訴不当議決の影響力を消そうとするグループが書かせた記事で、日経新聞もそれに同調していることを示しているのだろう。

もうじき大学に入って社会人となる人たちに、大学に合格した後の世界をかいま見てもらうことにしたが、これが勉強の刺激になったのか、あるいは困惑をもたらしただけなのか。

akira220606

投稿者:ゆかわat 09 :32| ビジネス | コメント(0 )

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