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2011 年02 月18 日

旧かんぽの宿過大評価

 17日の日経新聞に「大阪のゲーム会社ネステージが旧かんぽの宿などの不動産鑑定評価額を不当につり上げ水増し増資していたとして、大阪府警が金融商品取引法違反(偽計)容疑で捜査」という記事が載っていた。
 新聞記事によると、旧かんぽの宿を大江戸温泉物語が3億4000万円で購入したが、収益が見込めないとして東京のコンサル会社に購入価額よりも安い価格で転売し、コンサル会社が13億円の不動産鑑定評価を受けて、ネステージに現物出資して、12億円の株式の第三者割り当てを受けたという。

 一見すると、東京のコンサル会社に安値の物件を高値でつかまされて詐欺の被害にあったように感じるが、ネステージは被害者ではなく容疑者だという。
 水増し増資をして上場廃止を免れたということが問題とされているので、金融商品取引法違反(偽計)というのは有価証券報告書虚偽記載ということだろう。しかし、旧かんぽの宿は、収益を重視して評価すれば3億円あるいはそれ以下の価値となろうが、それこそかつて旧自民党政権時代に鳩山弟総務大臣が旧かんぽの宿の売却にクレームをつけたように、建築価格や固定資産税評価ベースで見れば、10数億円の評価となろう。

 水増し増資をするには現物出資が一番手っ取り早いといわれる所以であるが、物の価格には幅がある。それを警察が「公定」価格を決めてそれより安いから違法だというのは何となくおかしく感じる。

投稿者:ゆかわat 17 :01| ビジネス | コメント(0 )

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