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2012 年01 月20 日

大飯原発 安全性は妥当? 

 19日の日経朝刊に、原子力安全・保安院は18日、関西電力の提出した大飯原発ストレステストの結果について妥当とする審査書素案をまとめたという記事が載っていた。
 しかし、ストレステストというのは、所詮、コンピューターによる解析試験。そもそも、コンピューターによる解析試験ができるののは、あらかじめ設計段階で想定された数値計算を前提としている。しかし、実際に、地震が来たとき、真っ先に壊れるのは、コンピューターによる安全検査の対象とはなっていない数多くはりめぐらされた配管だ。元GE技術者で原発技術者である菊池洋一氏の「原発をつくった私が原発に反対する理由」(角川書店)をみれば、いかに格納容器内の配管が脆弱であるかが明らかだ。津波によって電源全喪失がなかったとしても、福島第一原発は地震による大量の配管の亀裂・破損が生じ水が漏れ続けていたことは間違いないとする指摘はきわめて重要である。原発そのものの危険性を想定外の津波のせいにしてごまかしている今の東電・原子力政策の問題点を明らかにしている。しかし、配管への影響はストレステストでは全く考慮されることはない。
 福井県知事が「机上の調査にすぎず、再稼働の判断材料にするには不十分だ」というのはまさに卓見である。

 ところで、ストレステストとやらを、事故を起こす前の福島第一原発に対して行ったら、どういう結果になるだろう。おそらくストレステストは合格するのでは?

投稿者:ゆかわat 23 :10| ビジネス | コメント(0 )

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