<< 前のエントリ |メイン | 次のエントリ >>
2012 年10 月05 日

京都産業大法科大学院

 京都産業大学法科大学院からの今年の司法試験合格者は3名だ。去年も3名だった。
内部にいると3人「しか」受からなかったという意識の方が強い。
 先日、行政法の大師匠である阿部泰隆(元神戸大学教授・現弁護士)先生とお話しをした。

阿部:京産大から3人受かったんだね。

湯川:はい。3人しか受からなくって(少し自信なさげに)。

阿部:いや、3人も受かったんだね。

湯川:??

阿部:だって、京大や東大のローを出ても受からない人がいるのに、京産大からそれを上回る人がいるというのはすごいことだよ。京大や同志社のローに入れるぐらいの人が来ているの?

湯川:いいえ。そこに行けない人が来ます。

阿部:それならなおのこと、どうやって3人も受かったの?

湯川:それはうちらで寄ってたかって育てた結果ということです(少し誇らしげに)。

 

 なるほど。私たちの認識は3人しか受からなかったということにしか目がいかないが、見る人が見れば、3人も受からせたというものの見方もできるようだ。
 司法試験合格率が低い法科大学院は強制的に閉校させる方針を国も日弁連も考えているが、この現実を見落としている。司法試験合格率ゼロの法科大学院には国費の無駄遣いという非難があり得る(それも一時的にではなく、恒常的に)かもしれないが、一人でも司法試験合格者を輩出している法科大学院をパージすることは、上位校には入れなかったかもしれないが、法科大学院で勉学して合格する可能性のある人、少なくともわが校から合格したような逸材を国と日弁連が排除することを意味する。それは司法試験に死刑を言い渡すことではないのか。

投稿者:ゆかわat 23 :05| ビジネス | コメント(0 )

◆この記事へのコメント:

※必須