2013 年12 月29 日
「消費増税は使い道の議論を」?
12月26日日経新聞の大機小機から消費税増税による国民の負担増により景気が悪くなるという見方は税を取るという面しか見ておらず、国民に払う額が増えることを見落としているという。今回の増税は年金や社会保障の充実に使われるのであって、増税で景気が抑えられるという主張は払う面しか考えていない。税金は所得の再分配にすぎないのだから、払った税金はどこかに消えるのではなく、お金は国民の手元に戻っている。現状では国民の負担感が強いのはお金が貯蓄されるばかりで経済に回っていないので、回る回数を増やせば所得が膨らんでお金が増えたと感じる。だから、それを実現するには人々がお金を使わなければならない。そうすれば仕事も増えて暮らしもよくなる。結局、増税論議は負担よりも、集めた税金を国土強靱化、自然エネルギー、介護など国民のためにどう活用するかに集中するべきだという。
しかし、これは消費税増税を所得の再分配という枠組みで見ることで国民に増税を受け入れさせる議論だが、今回の消費税増税の目的は財政再建のため、すなわち国債発行残高を減らして、国債暴落を避けるためのものではなかったか。日記新聞自身がこれまでそのように議論を張っていたのに、今頃になってこんな論調で国民の批判をかわそうとするのは、やや姑息だ。むしろ、増税した税金を財政再建に回さずにばらまきになっていることを批判すべきだろう。
投稿者:ゆかわat 18 :49| ビジネス | コメント(0 )