2017 年06 月28 日
大機小機 危うい株価高騰
昨日6月27日日経朝刊大機小機。「日経平均株価が今月、約1年半ぶりに2万円の大台に乗せた。リーマンショック後の2008年10月には一時7000円を割り込み、10年以降の旧民主党政権時代にも8000円台で低迷したが、いまやその2.5倍になっている。めざましい伸び方だ。
他方、実体経済では様子が異なる。消費も国内総生産もほどんと増えていない。今後、この状態が変わるとも思えない。株価は本来、実体経済の今と将来見通しを反映するはずだ。ところが今は、この二つが乖離している。何を意味するのか。
(略)
最も懸念されるのは、株価が官製相場になっていることだ。理由は日銀の異次元緩和にある。
日銀は上場投資信託の買い入れを増やし今や日本株保有額の第3位だ。日銀の資産状況が悪化すれば円の信用が危ぶまれる。そのため日銀は株価を維持したい。自分でつくった高値相場の維持に奔走せざるを得ない状況だ。
株価維持には、巨額の年金資産を運用する年金積立金管理運用独立行政法人も一役買っている。約145兆円の運用資産のうち、昨年末時点では約24%が国内株式に充てられており、保有額首位だ。
政府・日銀一体の株価維持は、投資家にとって好都合だ。株価が下落しそうになれば政府や日銀が買い支えてくれる。(略)政府も市場を安心させるだけでお金がわき、支持される。安上がりのばらまき政策だ。(以下略)」
珍しく日経新聞の発する政権への警告のように感じた。
これが実体無き繁栄を支えるアベノミクスの正体なのだろう。実体無き高等相場で潤っているのは、上場企業と、政治家だけではないのか。私にはたこ足状態・自転車操業にしか見えない。中身がないから、いずれバブルは崩壊する。一刻も早く、このような経済は清算して、正常化すべきだ。
投稿者:ゆかわat 23 :02| ビジネス | コメント(0 )