2017 年12 月21 日
原告訴訟代理人から見た行政訴訟
12月19日日弁連ライブ実務研修「行政訴訟の実務を学ぶ」で、全国の弁護士(主として行政訴訟初心者)を対象に「原告訴訟代理人から見た行政訴訟」を1時間ちょっと講義した。裁判所に対抗する弁護士からの行政訴訟実務の提言です。しばらくすれば、弁護士であればネット配信されることになるとのこと。
そこで述べたのは、総務省法令検索データベースや自治体HPの例規集で、根拠法令・政省令・規則、さらには要綱・基準までもを調べ、行政決定の起案決裁文書や職務分掌規程・専決規程等も情報公開等で入手して誰が判断したのかを調べた上で、行政不服審査請求を早期争点整理・証拠入手方法として活用し、行政訴訟に臨もう。そして、行政訴訟では、行訴法23条の2の釈明処分の特則を第1回期日前から活用して、処分の理由を早期に把握して、判断過程を叩こうというものです。
後でも思い出せるように、講義のエッセンスを10項目にまとめてみました。
1 根拠は何か法令か
2 法令探しは総務省法令検索データベースと例規集
3 不利益処分基準も審査基準もネットで検索
4 法の趣旨と仕組み解釈
5 行政訴訟は最後の手段 意外と使える行審法と処分等の求め
6 処分性なければ当事者訴訟
7 原告適格は違法事由
8 裁量は判断過程を明らかにさせてこれ叩け
9 本件事案の最も不当なポイントは何か
10行政法を理解し行政法を超えろ
投稿者:ゆかわat 13 :24| ビジネス | コメント(0 )