2006 年02 月23 日
アメリカ産牛肉1300t行き場失う
今朝の日経に、輸入停止で通関できないアメリカ産牛肉が港や空港で足止めされているという。問題は、「輸入業者の団体は米国側に買い戻しを要請しているが今のところ色好い返事はなく、行き場のない在庫と保管費用に輸入業者は頭を悩ませている」「米国のミスが原因なのに米国側に補償してもらえないのは心外」という部分だ。
これは輸入の契約にどのように規定しているのかということが全てだ。アメリカは契約社会。通関できなかったときは引渡がないものとして、契約を解除でき、保管・返品に要した費用は輸出業者持ちという条項を入れておかなかったことが最大の問題ではないか。その条項もないのに、輸入できなかったのはアメリカのミスだ、と言ってみても始まらない。それは日本流の甘えでしかない。本気でそう思うのなら、輸入業者に引取を要請するのではなく、アメリカ政府やアメリカの輸出業者や出荷工場を不法行為で訴えるべきだろう。
不思議なのは、問題の背骨付き牛肉を輸入したのは外資系の輸入業者だったはずだが、そこの契約書にもこの条項がなかったのだろうか。
投稿者:ゆかわat 20 :34| ビジネス | コメント(0 ) | トラックバック(0 )