2007 年05 月12 日
新聞記事の読み方
「県警 競売入札妨害の容疑」「関係者数人に逮捕状」の見出しの下に「早ければ数日中にも立件するもようだ。」との新聞記事。以前は、いよいよ警察も強制捜査に乗り出すんだ、と素直に思った。
ある程度年をとると、これから逮捕するぞと予告してどうするんだ、逃げられたらどうするんだ、それこそ、逃げろ、証拠を隠せと言っているようなものだ、けしからと思った。
そのうち、逃げようと思っても逃げられない状態に追い込んでいるんだぞ、という自信の表れだと思うようになった。
もう少し経つと、これは被疑者の行動を監視しつつ、逃走や証拠隠しを挑発することで、関係者や証拠のありかを探っているんだ、と勘ぐるようになった。
そして、今は、いかにも強制捜査に踏み切ったことを世間にアピールしつつ、実際は事件の見極めも終わって、関係者数人を起訴して、事件の幕引きを図ることを黒幕に伝えるためのテクニックだと分かった。
以前、同種事件の弁護をしたとき、どうして誰もトカゲのしっぽ切りだということに気づかないのか、と腹立たしく思った。
今は、トカゲのしっぽ切りが、実は、トカゲがメタボにならないための、無理のない、健全な体操だと分かった。
投稿者:ゆかわat 15 :18| ビジネス | コメント(0 )