2007 年09 月07 日
千葉刑務所面会
6日、さいたま地裁に弁論が入っていたので、その前に千葉刑務所に寄った。私が東京にいた時代に担当していた冤罪事件の元被告人に面会するためだ。私が弁護士になってすぐに受けた刑事弁護事件だった。環先生や小野先生にも手伝っていただき、今思い出しても、最高の弁護団だったが、有罪が確定した。あれからもう10年以上が経った。それから一度面会に行こうと思いながら、結局、行けずにきた。11月には満期出所ということで、とにかくそれまでに面会に行かないと一度も会えずじまいになるからと思ってやってきた。受刑者の一般面会は久しぶりだからすっかり勝手を忘れている。1時前に着いたが、1時になるまでいくら人が並んでも面会受付はされないし、面会申入書の用紙も渡されなかった。それで1時になったら、皆、我先に用紙をもらって、慣れている面会者はササッと用紙を記入して面会申し入れをしたから、トロトロしていた私は大分出足が遅れてしまった。でも、結局は、用紙をもらった順に面会できた(ホッとした。)。面会できたのは2時だった。一般面会だから面会待合所にカバンも持っていけないから、1時間も手持ち無沙汰だった。
ようやく会った彼は、昔のままで、とても元気だった。安心した。未決も含めて23年間も拘束されている。それでも、意気軒昂で、正義への探究心は一向に衰えていなかった。出所したら、パソコンの勉強をして使えるようになりたいと言う。考えてみれば、彼が逮捕されてから、ワープロ専用機が普及し、その後パソコンが普及したから、彼は今のIT時代から完全に取り残されている。出所後の社会復帰・更生を考えるのであれば、獄中でもパソコン講習は必修だろう。今度は、早く、出所した後の彼に会いたいものだ。
その後、さいたま地裁に行って東京まで帰ってきたら、新幹線が台風9号の影響で止まっていた。ホテルをとろうにも、どこも満室で泊まれやしない。駅で野宿か、と思って座っていたら、夜11時になって運転再開の朗報。でも、動き出したのもつかの間。小田原でまたもや足止め。さんざんだった。自宅に帰り着いたのは、でも、深夜2時だったから、まだ早く帰れたと思って喜ぶべきか。
投稿者:ゆかわat 23 :44| 日記 | コメント(0 )