2009 年12 月25 日
深夜の高速
24日は、土地区画整理法に基づく仮換地指定処分取消訴訟事件、違法な建築物除却執行に対する損害賠償請求事件、法76条に基づく建築行為許可処分取消訴訟事件の弁論のためにさいたま地裁まで出頭した。他の用事もあり、深夜、車で向かうことにした。深夜の高速道路は、大型貨物自動車と大型バスばかりだ。それは別に構わないが、リミッター装着車が大半(確かリミッターは全車装着義務があったように思うが)なので、走行車線も追越車線も、どちらも時速90kmの大型車が長蛇の列をなしている。少々走行車線が空いても、誰も走行車線に戻らず、追越車線をそのまま走り続けるので、こちらも京都から東京までずっと90km前後で走るはめとなった。これはいらつく。思わず、その長蛇の列が切れたときに思い切り速度を上げるが、すぐにまた次の長蛇ののろい列につくことになる。
時速90kmのリミッターの根拠は何なのだろう。どうしてこれが100kmではいけないのだろう。せめて100kmにしてくれれば、もう少しスムーズに移動できることになるのに。
ふと考える。もしこれを訴訟で争うとしたら、どんな訴訟になるのだろう。高速道路での大型自動車の制限速度の指定を争うのか。リミッター装着義務を争うことになるのか。どちらも一般処分で、しかも仮に名宛人を想定できたとしても大型自動車の所有者・使用者又は運転者だから、普通自動車の運転者である私には抗告訴訟での争いようがないのか。損害賠償についても、私の受ける不利益は反射的なものにすぎないから、法的保護に値しないとして認められる余地がないのか。しかし、これを訴訟で争えないとすると、こんな交通ルールに関する係争は、およそ選挙のテーマにもならないから、投票箱と民主政の過程で是正することも期待できない。
こんなことでも考えて、いらだつ気持ちを抑えていたら、ようやく明け方には目的地に到着した。
投稿者:ゆかわat 23 :41| ビジネス | コメント(0 )