2010 年01 月18 日
民主党政権誕生の意味するもの
民主党政権は、「脱官僚」を旗印に動いてきた。事務次官会議を廃止し、宮内庁長官の記者会見を公然と批判し、国会での官僚答弁を廃止し、八ツ場ダムなど国と地方と地元経済界が一体となって動かしてきたプロジェクトを廃止し、行政刷新会議による事業仕分けなど国家行政組織法上何の根拠もない、国会議員と民間人による「国民的機関」が、長年にわたって承認されてきた国の事務事業を廃止した。行政法の勉強をしてきている人間からすると、これは従来の行政法システムを民意の名の下に覆すものである。縦割りでありながら、すべてが有機的に関連して形成されてきた行政法体系を根底から覆すという意味では、まさに「革命」であった。この「革命」は、これまでの日本の国家と社会を支えてきた官僚と経済界からすると、秩序を破壊するものであり、許されない。東京地検特捜部による小沢幹事長パッシングは、まさに官僚を代表する、最も純粋な官僚機構である検察庁(と裁判所)による、最大で最後の「官僚による反転攻勢」ではないか。東京地検特捜部(と裁判所)は、戦後日本においてはじめて登場した民意に基づく政権の転覆を謀る民主主義の敵である。投稿者:ゆかわat 23 :35| ビジネス | コメント(0 )