<< 前のエントリトップページ次のエントリ >>
2010年08月21日

八日目の蝉

 この春にテレビドラマ化された。
 見ようかなと思ったけど、初回を都合で録画できなかったら、ついついその後も見ないままになってしまい。それでも、最終回だけは録画して見たのだ。そして、猛烈に後悔した。北野きいさんが、とってもかわいくて魅力的で、その反面、壇れいさんが、若々しくかわいいビールの宣伝とは打って変わって過去を引きずったおばさんを好演していて、よかったのである。
 きっとすぐに再放送するだろうと思ったが、NHKはしてくれなかった。
 それで、原作を見てみたいと思った。ところが、市立図書館の方は、絶対無理と思われるくらい予約がついていて、順番が来る前に1年かかりそうだったし、アマゾンで検索すると、高めのハードカバーしかないようである。ついつい、買うのがおっくうになって、それきりになっていた。
 それが、先日本をまとめ買いしたときに、カートに入っていて、勢いで買ってしまったのだ。
 本の読み方としては禁じ手だが、ついつい、最後を読んでしまった。すると意外な終わり方をしている。
 次に、2章の方から読み始めて、さいしょに戻って、今朝、1章を読み終えて完結した。
 最終回しか見ていないのであるが、テレビの展開とはだいぶ違うようである。
 2人は、結局すれ違ったままに終わっている。
 なんだか物足りないなと思ったときに、最後の2行がぐっと心に迫ってきた。味わい深い終わりの2行である。2人の今後に、優しいまなざしを向けている作者の多いが込められているようだ。ハッピーエンドにせずにぐっと抑えた思いを込めて物語を世に送り出した作者が、さすがと思われた。

投稿者:at Sushiat 07:02| 日記 | コメント(0)

◆この記事へのコメント:

※必須