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2012年01月04日

英国王のスピーチ

 歴史上の人物に関するエピソード映画である。
 こんな王様いたんだろうかという感じだが、今のエリザベス女王のお父さんだということである。次男なのに長男が、あっさりと王権を手放してしまったせいで王位を継承することになる。その理由が、人妻との結婚ということなのだから、なかなかおもしろい。
 幼児期の心の傷から吃音がひどくなり、まともにスピーチができない。それをいかにして克服するかという物語である。
 その先生役が、その道の権威ではなく、役者を志望して花開くことのできなかった男だというのがおもしろい。研究よりも、実体験に基づいた気づきと方法が効果を発揮するというのは、なるほどなと思わされる。
 ところで、この映画、奥さん役のヘレナボナムカーターが、実にチャーミングでいい。パリーポッターの魔女役のおどろおどろしい感じ、妖艶な感じがまるでない。やはりすごい役者なのである。そのかわいらしさに引きつけられてしまった。
 ちなみに、この王様、あまり長生きしないのだが、晩年は、吃音が再発して、うまくスピーチできなかったらしい。幼少期の心の傷というものはなかなか克服するのが難しい。
 リビングで見ていたのだが、家族はそれほど興味がないらしく、最後まで真剣に見ていたのはわたしだけだった。

投稿者:at Sushiat 21:32| 日記 | コメント(0)

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