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2007年08月03日

東京への旅 3(観劇)

 夜に、キャッツを見る約束をしていた。五反田に6時の予定。
 国立博物館のすぐ裏手に鶯谷の駅である。しかし、ぐるっと裏手に回ると、それでもけっこうな距離があった。なんだかんだで、5:20はまわっていた。しかも、ホームで山手線を待ちながら五反田までの所要時間を見ると27分間。待ち合わせに早めに行くつもりが、ぎりぎりに到着することになりそうだ。案の定、5:40頃に、向こうから、もう着くよというメールがあった。結局、相手を10分近く待たせることになってしまった。
 五反田の駅からキャッツシアターまでは、時間にすれば、5,6分なのだが、そこそこの距離があった。
 劇場に足をふみいれたとたんに、そこは完全にのら猫の世界だった。感激して涙が流れてしまった。劇そのものは、予習をせずに行ったので、話の筋が全然分からなくて、とまどったが、猫になりきってのしなやかなダンスのすばらしさに飲み込まれてしまった。
 前半の終わり頃(後で分かったことなのだが)、嫌われ者の娼婦猫がひっそりと登場しようとするとき、後ろの座席の女性が突然しくしくと泣き出した。いったい何があったんだと気になっていると、なんとその娼婦猫が、かの有名な「メモリー」を歌い出すではないか。えっ、あの曲ってこんな場面でこの猫が歌うの?あまりのことにあっけにとられているうちに休憩に入った。
 その頃には、この物語が、ジェリクルキャットという特別の猫が一匹選ばれて再生する特別の一夜のお話だと言うことが分かってきていた。すると、この娼婦猫がその選ばれる猫になるのか。そんな期待で、後半の幕開けを待った。
 密かに猫が舞台に登場し始めて、いつの間にか後半の舞台が始まっていた。
 後半の舞台にも様々な素敵な展開があって、すばらしさに圧倒されるうちに終幕を迎えてしまった。鳴りやまぬ拍手に、何度も役者さんが現れてカーテンコールをしてくれた。これでもうないだろうと、数名が席を立ったときに、男性アイドル猫が一人登場して、パッと去っていった。去ったと思ったら、物陰から手を出して最後のあいさつ。これには関心。
 近くにおいしいパスタの店があるというので、地図を頼りに向かった。山手線の線路をくぐったところの、通りに面した小さな店で、結構にぎわっていたが、2人分の席はちゃんと空いていたのがラッキーだった。
 ゆっくり食事して、パートナーは、新宿まで送って別れた。あとで、無事家に着いたとメールが入って一安心。

Cats劇場

投稿者:at Sushiat 23:57| 日記