<< 前のエントリトップページ次のエントリ >>
2008年10月27日

子規句集

 以前、古本屋で買ってきた3冊の最後の1冊である。
 石川啄木は、比較的簡単に読めたのに、これは、苦しかった。
 3日かかって読んだ。2300句は、読みきるのが結構苦しいと思った。
 年代順で、季語ごとにまとまっているので、よく知っている句をついつい見落としそうになる。
 さて、読み終えて、解説を読んで、「鶏頭の十四五本もありぬべし」が載っていないことを知った。そういえば、以前別の本で、鶏頭論争というのがあったことを読んだことがあった。
 この句集を編んだ高浜虚子が、あえて採用しなかったらしい。碧梧桐と選んだ句集では採用しなかったという句も、ここでは採用されていたのに、それでもなお採用しなかったというのは、よほどの思いなのだろうとうならされた。
 それにしても、子規の俳句をまとまった形で初めて読んだことは意義があった。こんな風に、俳人の作品をまとまった全集で読んだのは、松尾芭蕉、与謝蕪村についで、3人目になるか。

投稿者:at Sushiat 22:35| 日記 | コメント(0)

◆この記事へのコメント:

※必須