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2008年12月31日

地下鉄に乗って

 以前、半分ほど読んでいた原作を、最後まで読みきった。
 映画に描き切れていないものが、原作にはあり、原作にないものが映画には付け加わっている。普通のことだが、大きな違和感はなかった。
 脚本家や監督が、原作の味わいを尊重してくれたことがありがたい。
 以前映画を見たときには、さほどに思っていなかったが、改めて映画の出演者を思い浮かべると、そうそうたる顔ぶれだったことに気づかされる。いい映画だったんだ。
 原作にはなかった、父の病室を見舞う場面、兄の墓参りをして、母と二人で帰るラストシーン、原作にはないけれど、違和感のない脚色だ。
 それにしても、大沢たかおは、素敵だ。堤真一も、さえない男を好演している。役者だなあ。常盤貴子も、いつも何かいいお歳になって魅力に一層磨きがかかったと思う。あまりお上品じゃない役がぴったりの人なんだな。

投稿者:at Sushiat 06:48| 日記 | コメント(0)

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