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2008年10月20日

焦点距離と月画像の大きさ

トカラ列島皆既日蝕まで後9か月となった。
日蝕をもう一度この眼で見たいという希望はあるが、目処は全く立っていない。
前記事でちょっとふれたが、外部コロナの撮影を考えると35mm版の場合、そのfl(焦点距離)は500mm〜800mm程度でないかと思う。
だから、APS-C版デジ一眼の場合は300mm〜500mm程度と思う。
行ける目処は立たないが(日蝕時に太陽を隠す)月の撮影をして外部コロナや内部コロナ撮影に備えようというわけである。
実際、日蝕時の空は満月程度の明るさであり、撮影練習にもってこいなのだ。
カメラはE-410で撮影。フォーサーズ規格なので35mm版換算では2倍になる。
★高橋FC-60鏡筒fl=500mmで撮影(35mm換算で約1000mm)
Luna7889c16o1018ux
↑内部コロナ撮影用には、最低でも35mm版換算で1000mmは欲しいところだ。
★高橋FS60C鏡筒+0.85レデューサfl=300mmで撮影(35mm換算で約600mm)
Luna_1527c13o1018sqsv
★高橋FS60C鏡筒fl=355mmで撮影(35mm換算で約710mm)
Luna_2834c7o1018sqsv
下2枚は長辺方向をトリミングしているが、幅は800ドットに揃えているので、上と同じ拡大率である。
【データ】
2008年10月18日25時50分頃〜27時30分頃
E-410(ISO100,RAW)/高橋FC-60屈折、FS60C屈折
マニュアル1/250〜1/320秒/初代PENTAX75赤道儀ノータッチ@自宅前

トカラ皆既日蝕には多くの人が出かけると思う。
天体望遠鏡やカメラなどがさぞかし売れることだろう。
撮影機材も重要だが、ぜひ低倍率双眼鏡と中倍率の望遠鏡で外部コロナと内部コロナの眼視観察されることをお勧めする。いずれも日蝕では見逃せないものだ。
旧い話で恐縮だが、初めて見た日蝕(ジャワ日蝕1983)では、外部コロナは7×50ファインダー、内部コロナは口径5cm40倍の望遠鏡で観察した。
内部コロナの観察で、黒い太陽の縁から無数のコロナ流線が髪の毛のごとく伸びている様子がとても見事だったことを覚えている。

投稿者:龍吉at 05:40| 太陽系・月 | コメント(0)

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