<< 前のエントリトップページ次のエントリ >>
2007年11月19日

大きさ比べ(ホームズ彗星vs月)

月が戻って来て、彗星観察がしづらくなりつつあります。
これを逆手にとって?月とホームズ彗星の(見かけの)大きさ比べをしてみました。
同じ望遠鏡(105EDHF)を使って月面と彗星を別々に撮影し、合成しました。
17p3544c6e1116lunax
月とほぼ同じか、やや大きく膨らんでいるのが分かると思います。
既に地球から1.6天文単位(つまり地球−太陽間の1.6倍)以上離れているにもかかわらず、見かけ上は月ほどの大きさになっている、というわけです。
見かけ上、月と太陽はほぼ同じ大きさ(角度にして約30分=0.5度)です。
ということは、太陽よりも1.6倍以上離れているにもかかわらず、太陽並みに見える=実際には太陽よりも大きく膨らんでいる(太陽の約1.6倍)ということになります。
ホームズ彗星は前回の接近でもバーストを起こしたそうですが、今回の40万倍急増光バーストは、まさに異常バーストだったと言えそうです。
【データ】
2007年11月17日19時頃(月面撮影)/24時過ぎ(彗星撮影)
ペンタックス105EDHF屈折直焦点(fl=700mm)
EOS20D(ISO200=月面、ISO1600=彗星、RAW)
1/125秒×4枚加算平均=月面/60秒〜90秒露光×9枚加算平均=彗星
EM-10赤道儀ノータッチガイド
本記事は「天体写真P」(http://blog.livedoor.jp/astro_web/)、天文現象テーマ(無期限)17P/Holmes彗星(http://blog.livedoor.jp/astro_web/archives/51254505.html)などへTBしました。

投稿者:Ken28at 06:55| 彗星・流星 | コメント(0) | トラックバック(0)

◆この記事へのトラックバックURL:

http://control.onair-blog.jp/util/tb.php?us_no=1061&bl_id=1061&et_id=58428

◆この記事へのコメント:

※必須