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2009年07月01日

7月の星空+日食観察時の注意

7月15日20時30分頃の南空(初旬は21時30分頃、月末は19時30分頃)

4(土)さそり座α星アンタレスの食/7(火)七夕、○満月(半影月食)
10(金)海王星と木星が大接近/11(土)月が木星と接近/15(水)下弦
19(日)月が金星と接近、夏の土用/20(月)海の日
22(水)トカラ列島方面で皆既日食(全国で部分日食)、●新月
23(木)大暑/27(月)金星とかに星雲が大接近
28(火)みずがめ座δ流星南群極大(7月15日〜8月20日)
29(水)上弦 /30(木)やぎ座α流星群極大(7月20日〜8月25日)
***星図は株式会社アストロアーツの「ステラナビゲータV6」を使用しました***
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【追記】
いよいよ、皆既日食まであと20日余りとなった。
残念ながら国内の殆どは皆既帯には入らない。
しかし、部分日食が全国各地で見られる。
南へ行くほど食分が大きく欠けて見えるが、絶対に直視してはならない。
国立天文台からも注意を呼びかけている。

★以下、国立天文台アストロ・トピックス(482)より転載★

     部分日食を安全に観察しよう −目を痛めないために−

来る7月22日の日食まで、あと1か月を切りました。今から楽しみにしている人も多いことでしょう。
日本では、奄美大島北部、トカラ列島、屋久島、種子島南部などでは皆既日食を、それ以外の場所でも、全国で部分日食を観察することができます。
その日は、晴れれば多くの人が部分日食を観察すると思われます。
これまでの日食では、誤った観察方法によって網膜が焼け、視野の一部が欠けてしまうなどの事故が報告されています。
観察方法を誤ると、最悪の場合失明してしまう危険性もあります。
皆さんはそのようなことにならないよう、正しい方法で日食を観察してください。
未成年者に事故が多いとの報告もありますので、保護者の皆さんは、よく注意をしてあげてください。

まず絶対にしてはいけないのが、肉眼で太陽を見ることです。
肉眼で太陽を見ると、たとえ短時間であっても、目に大きなダメージを受けます。

太陽は大変強い熱や光を放射しています。
部分日食では、太陽の一部が月に隠されていますが、たとえ食分 (太陽の見かけの直径が欠ける割合) が90パーセントや95パーセントとなり、太陽がとても細くなったときでも、危険であることに変わりはありません。
太陽からの熱や光はそれほど強烈なのです。

また、適切に減光していない望遠鏡や双眼鏡を使うことは、太陽の光や熱を強めるためさらに危険です。

部分食を安全に観察する方法として、間接的に太陽の形を見る方法があります。

例えば、厚紙など、光を通さないシートに小さな穴を開けて、日食中の太陽の光を通します。すると、穴を通って影の中に映った太陽の光は、欠けた太陽の形になります。
面白いことに、木もれ日も、同じ原理で、葉の間を通ったそれぞれの光が欠けた太陽の形になります。

また、小さな鏡で反射させた光を遠くの壁に映すと、その光は欠けた太陽の形になります。
反射させた光が人の目に当たらないよう注意してください。

減光によって太陽を見るには十分な注意が必要です。
安全に太陽を見るには、太陽専用の日食グラスや遮光板を使ってください。
ただし、その場合でも、長時間連続して観察を続けることは避け、使用上の注意を必ず守ってください。

サングラスやゴーグルは、太陽の光を十分に減光できる濃さがありませんので、大変危険です。絶対に使わないでください。

また、ススをつけたガラス板や下敷き・CDも使ってはいけません。
たとえ目ではまぶしさを感じなくても、赤外線 (熱線) は強いまま目に達して、網膜を焼いてしまうことがあります。

以前は、部分日食を観察する方法の一つとして紹介されることがありましたが、現在では危険な方法だと考えられています。

現像した白黒フィルムは、安全に見るための条件が大変難しいため、専門家の指導に従って使用してください。

全国での日食の見え方など日食に関する情報や、日食の観察方法についてさらに詳しくお知りになりたい場合は、以下のページをご覧ください。

なお、当日、国立天文台三鷹では日食観察イベントは行いませんので、ご注意ください。

参照:
 2009年7月22日皆既日食の情報 (国立天文台)
  http://www.nao.ac.jp/phenomena/20090722/index.html

 日食を観察する方法 (国立天文台)
  http://www.nao.ac.jp/phenomena/20090722/obs.html

 日食に関するよくある質問 (国立天文台)
  http://www.nao.ac.jp/phenomena/20090722/faq.html

 世界天文年2009 日食観察ガイド (世界天文年2009日本委員会)
  http://www.astronomy2009.jp/ja/webproject/soecl/index.html

      2009年6月30日           国立天文台・広報室
=============以上、原文のまま掲載===================

投稿者:Ken28at 00:25| 星空・星座 | コメント(2) | トラックバック(0)

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◆この記事へのコメント:

ごぶさたしています
一緒だったインドネシア日食以来で、楽しみにしていましたが断念しました。
上海から日食当日に帰国する強行ツアーでした(笑)
金沢、小松のメンバーが国内外へ行くようなので、報告会を予定しています。
予定が合えば、是非お越しくださいませ。

投稿者:森@金沢単身:URL at 2009/07/01 21:32

森さん こちらこそご無沙汰しております。

自分もこの皆既日食はジャワの時から絶対に行くぞ!と思っていたのですが..
残念ながら(指を咥えて)部分日食を観るだけになりました。

>金沢・小松のメンバー..報告会

日程が合えば、是非参加したいです。
とはいえ、お盆休みぐらいしか無さそうな気配ですが。
#日時と場所が決まり次第メールをいただけると幸いです。

投稿者:Ken28URL at 2009/07/02 20:49

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