「三猿」には成れないなぁ
書き写しに使っている道具の一つに「三猿の文鎮」がある。
これも父の遺品であるが、父はこれを何に使っていたのだろうか。
それは兎も角、言わずと知れた「見ざる(嫌な事は見ないようにしよう)、聞かざる(嫌なことは聞かないようにしよう)、言わざる(人が嫌がることは言わないようにしよう)」である。
この文鎮を見つけたのは、父の遺品を整理していた時だから、ずいぶん前である。
その時は、リタイアしてからまだそんなに日が経っていない時だったので「今後は、出来れば、そんな風に生きたいなぁ」と思ったのだろうが、多分そう思ったのは「寸時」と言うくらい短かったのだろう。
在職中は、むしろ「三猿にだけはならないようにしよう」と思っていたくらいである。
人生に「だったら」と言う事は無いけれど、ある時、当時の上司に「もう少し口きき方を考えて行動していれば、もう少し上に行けただろうに」と言われたことがあり、その上司は私の悪口の対象になる人だったから、特別改める気持ちが無かった。
部内学歴はあったとしても、田舎の工業高校を然程優秀でない成績で卒業した私でも、本社でも「部長」と言われるくらいになったのだから、充分である。
リタイアしてから「気持ちは持ちたいが、やはり言いたいこと、聞きたいこと、見るべきこと」は積極的に行動に移したい。
少なくともそれは精神衛生と言う点では効果的だろうから。
投稿者:つねちゃん
at 08 :52
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