2010 年06 月10 日
南九州旅行記 その4
旅程の二日目には雄大な桜島を間近に、三日目には「薩摩富士」と称される開聞岳を間近に、どちらも綺麗な姿を見る事が出来たのは、今回の旅の醍醐味の一つだった。幸か不幸か、桜島からの噴煙は殆ど見られず、迫力と言う点では少し物足りなかったかもしれないが、私のかつての思い出からすれば、カジュアルな服装だったとは言え、矢張り灰をかぶるのは嫌だったので、これで十分満足できるものだった。
と言うことで、桜島の火山灰の思い出についての想い出を紹介させてもらおう。
地域のバンキング相当のシステムをサービス開始まで担当させていただき、その直後に本社へ転勤して担当したのが、全国的なシステムで、具体的な名前を挙げるのが憚れるので、「日本で最初の24時間運転システム」とだけ紹介させていただく。
試験工程も終わりに近づき、信越出身の先輩と一緒に鹿児島での接続試験をする事になった。
鹿児島へ電車で着いたのはお昼頃だったろうか。
社内から見る景色は少し異様だった。
10月頃だったので天気が良いとは言え、日傘をさすほどの事でもないのだが、男性も含めて傘をさしている姿である。
私らの服装はお客様の所での作業なので、紺系のスーツ姿である。
試験開始まで少し時間があつたので先に宿に荷物を置く事になった。
駅前でバスを待っているときに「何だか少しスーツに埃が着いた気がして」素手で払ったまま、宿に着くとそこの女将さんが「えぇーっ、お客さん手で払ったんかいね」と言われる。
玄関の姿見で見ると、はっきりと白い手形がスーツについている。
兎も角至急掃除機などで対処してもらったが、そこで始めて「火山灰」のせいだと知った。
今思ってみれば、笑い話で済ませられるが、当時は出張旅費で赤字が出ることとも合わせて「最悪の出張」だった想い出である。
砺波から乗り合わせた人から「もう少し噴煙が出ているのかと思ったがに」と言われたが、風向によっては着ているものだ台無しになるほどですよと話して、一頻りの楽しい話題になった。
晴れていて、本当に、良かったぁー。
投稿者:つねちゃん
at 12 :39| 健康
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