2010 年06 月22 日
料理番組の愚
主夫として「調理」と言う部分はまだまだ家内や娘の代役が務まるには至っていない。と言うよりも、ついつい口から出るのは「次何をする?」と言う言葉で、それが向こうにとっては煩わしいので「いいから」と言う事になってしまうようだ。
とは言うものの、私自身が食べるものについては「私流の味」を黙認されているので、私なりにレパートリーを広めようと、時々TVの料理番組を見ている。
ところが、矢張り在職中に身に付いた「効率化」と言うことと、主夫見習いで身に付いた「勿体無い」精神から、どうも腑に落ちない「愚」ばかりが目立ってしまう。
確かに時間の制約もあるのだろうが、素材は綺麗に切られたものが用意され、油や各種の調味料も「測られた」ものが各々の入れ物に用意され、煮たり炒めたりするのだが、それも最初だけで「次に出来上がった物がこちらにありますから」というシーンになってしまう。
素材を切った時に出る「端切れ」はどうするのか、たとえば大根や人参の皮は我が家では殆どの場合「金平」の材料として殆ど残さない。
葉物の根の部分や、ジャガイモの芽の部分など、どうしても食べられないものは、最小限にしながらも「生ゴミ処理機」を経由して堆肥として利用している。
調味料は殆どの場合「目分量」で使い、いちいち入れ物などを用意すると後でそれを洗ったりするのに手間が掛かるばかりでなく、洗剤や水を使う事になり、エコと逆行してしまい兼ねない。
最も気になるのは、仕掛かったものは最終的にきちんと調理されて、スタッフなどのお腹に収まるのだろうか。
そんなことを考えていると、どうもこの番組作りは「男性の企画」によるものではなかろうかと思えてくる。
出演されるのは殆ど女性で、多分それなりの「料理専門家」と言う人なのだろうから、その人がそんな無駄なことをするとは考えられないから、矢張り効率化を最優先する男性の資質がなせる業なのだろう。
本当のグルメであれば、そんなところにも気を配って欲しいものである。
投稿者:つねちゃん
at 06 :34| グルメ
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