2010 年06 月30 日
穂先筍
表題の物をご存知だろうか。竹の成長に応じて、土から少し芽を出したもの(場合によっては芽を出す前に靴底に感じて掘り出すものがより珍重されているし、実際に美味しい)は灰汁も殆ど無く、そのまま生で齧っても美味しい。
それから少しすると「筍でぇーす」とばかりにその形を地上に露にしてくれる物を大体収穫して食べる事になるのだが、やはり食べるまでには、糠と唐辛子を使ってしっかりと茹でて(これは我が家流のやり方なので、各家毎に方法はあるのだろうが)食べる事になる。
薄皮は味噌などで味付けしてワカメなどと和えた「ヌタ」にして食べるのが私の好物である。
この頃に町内で子供会との共同行事でバーベキューをやる事が多く、「山賊焼き」と称して掘り立ての筍をそのまま火にくべて、しっかり火が通ったところの熱々を乱暴に皮を厚く剥いて中身を食べるのもお酒のアテとしては最高である。
尤も、今年は天候不順ということもあって、竹自体の成長が遅く、細かったので、量的には僅かでしかなかった。
ここまでが例年の「筍を味わう」事だったのだが、今年は表題の記事が新聞に出ており、最初は「筋ばかりでは、灰汁が強くなっているのでは、すでに竹として硬くなっているのでは」との心配をしながら、筍を食べてみた。
ところが、家内が記事を熟読した結果、茹で時間を大幅に長くして食べてみたところ、筍としての食感は勿論、味としても十分に主張しており、美味しく頂く事が出来た。
今年はすでにその時期は過ぎているが、来年以降はこの方法で、ややもすれば畑への闖入者となる竹を美味しく頂こうと思っている。
記事によると、地域によってはスーパーなどにも並ぶだろうとあったが、私としては懐疑的にならざるを得ない。
なぜなら、竹は一日で数cmも伸びるので、手間隙掛けてスーパーに並べてもその成長は止まる事がないから、直ぐに筋張ってしまうだろう。
食べてみたい方は、筍堀のシーズンが終わってから、竹林の持ち主と掛け合ってみてはどうだろうか。
取立てを少し長く茹でてから食べる、ことが今年からの我が家の鉄則になる。
投稿者:つねちゃん
at 08 :14| グルメ
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