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2010 年11 月04 日

生きていた曼珠沙華

 昨年秋に廉価の曼珠沙華の球根が売られていたので、早速買いに行ったのだが、店ごとに配布数が決まっていたようで、残念ながら最寄の店には売切れてしまっていた。
 それでも何とか無いものだろうかと、店員さんに相談すると「取り寄せ可能」であるとのことでお願いして手に入れた。
 この花には、この名前以外は余り良い名前が付いていなくて、店員さんも「何で今この花が(売り切れほど)人気なのか良く判らない。昨年は全く売れなかったのに」と言われていたが、私にしたところで、妙にこの花を「植えたい」と言う感情になったのが今年初めてである。
 彼岸花はまだいいが、「葉見ず、花見ず」に始まり、究極は「幽霊花」とまで名づけられている。
 でも、「曼珠沙華」と言う名前は、読み方こそ違うが、山口百恵の歌にもあるし、何よりも「”天上の花”という意味。おめでたい事が起こる兆しに、赤い花が天からふってくるという仏教の経典による。」というのが好きな所以である。
 感情や雰囲気的なことはそれとして、実用としては「モグラ忌避」である。
 我が家の畑は何度か述べたかも知れないが、山際にあり、(まだ熊は出ていないが)狸や鹿が闊歩し、野菜などには防獣ネットが欠かせない場所で、地中には蛇やモグラも格好の住処にしているようである。
 一昨年山際に植えた大蒜は途中まで順調だったものの、そのほとんどが収穫以前に根絶やしになってしまった。
 目撃したわけではないので、何の被害だったのか、それとも施肥などの手入れに問題があったのか定かでなく、一方的にモグラと決め付けることは出来ないのだが、近所のベテランのおばさんに聞くと多分モグラの被害だろうとのことだった。
 本題からそれたが、それがこの秋には1輪しか花が咲かず、「安物買いの〜」と思って殆ど諦めていた。
 ところが、最近になって雑草の中から明らかに曼珠沙華の葉が伸びている事に気が付いた。
 「生きていてくれたのだ」と言う感激である。
 これで冬を越して、来年の収穫時期にはモグラも除けてくれ、秋には綺麗な花を咲かせて、天上の花が咲くような良い兆しに肖りたいものである。

投稿者:つねちゃん
at 09 :18| 園芸 | コメント(0 )

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