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2010 年12 月16 日

役者も可哀想なものだ

 このテーマを思いついたときには、まだ「加害者」と言う人物が特定できていなかったのだが、最近は「お前がそう出るなら、こちらにも出方があるよ」とでも言いたそうな代理人としての弁護士が登場している。
 まぁ、こちらとしてはどっちに転ぼうが、それこそ「舞台演劇」を見ているような楽しさしかない。
 で、思いついたときに戻っての書き方になる事をお許し願いたい。
 梨園のホープと称される人が話題になっている。
 謝罪会見をニュースで見たけれど、言っている言葉がなんとも「台詞」のように聞こえた。
 もちろん、感情もこもっているし、さすがに「よっ、千両役者」と声でも掛けたいような気分だった。
 でも、自分の言葉でしゃべる事が身についていないのだろう、時々そんな風が覗けたのは、私だけだったろうか。
 誰かが考えた台詞を教えられたとおりに、多少の自分の工夫を加えて「演ずる」プロなのだから、観客をその気にさせるくらいは朝飯前であろう。
 だけど、自分が考えてアドリブを利かせて感情を剥き出しにしてやってみろ、と言われると、多分殆どの場合、今回のように「しどろもどろ」になってしまうのでは無いだろうか。
 こうなると、千両役者も「形無し」である。
 そうなると、マスコミの悪い癖で、過去の悪い事を洗いざらい、それこそ重箱の隅をつつくような様子で、針小棒大にあげつらう。
 私のような下世話な野次馬はそんな「無料(多駄)の演劇」を楽しく見物するだけである。
 多くの日本人に余り馴染みの無い「歌舞伎」を日本人の殆どが知っているような吹聴をして、その役者が、元々は「川原乞食」であるにもかかわらず、世間知らずのままに煽て上げた結果であろう。
 そういう見方をすれば、役者も可哀想なものである。

投稿者:つねちゃん
at 09 :24| 日記 | コメント(0 )

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