2011 年01 月12 日
After You という気持ちを持とう
最初の米国出張へ出掛ける時、上司から教えて貰ったのがこのフレーズだった。このことの事前の訓練的なものは、東京への出張時に、これも上司から言われて「会社から支給される宿泊費よりも安い宿に泊まって、僅かの金を浮かせるよりも、逆に上乗せしてより上級の宿に泊まって、いろんな人との交流を心がけるようにすべき」と諭された事があった。
具体的には、新橋の第一ホテルを良く使った記憶がある。
勿論、其処ではそんな言葉を発する機会などなかった(いや、あったかも知れないのだが、口から出なかったのだろう)。
でも、米国出張で使ったホテルはニューヨークでは30数階建てのもの、目的地のダラスでは40数階のホテルである。
こうなると、当然の如くに外国人(いやいや自分が外国人なのだ)とエレベータでの乗り合わせの機会がある。
ニューヨークでその機会が突然訪れた。
途中の階で女性が乗り込んできて「ハァーイ」と言うので、こちらは「ハイ」と答えるばかりである。
で、にこやかに何か話しかけてきたのだが、どうも「どこ(の国)から?」と聞いているようだったので、「ジャパン」と答えるだけである。
でも、たぶん顔が引き攣りながらも作り笑顔で過ごし、1階に着いたときそんなに意識せずにこの言葉が出た。
「After You Madam」と教えてもらったのに咄嗟に追加したのが良かったのか、「Thank you」と微笑んで出て行かれた。
その後、気がつくとあちらこちらから汗が出ていた、と言うのが本当である。
でも、その後は物怖じせずに言葉が出たし、それにつれて少しばかりのたどたどしい会話も出来るようになった。
北朝鮮は言うに及ばすだが、中国やロシアにも少しはこんな気持ちを持って欲しいと思う半面で、日本政府には「そればっかり言わないで」という気持ちにもなる。
でも、個人的には常に「After You」という気持ちを常に持ち、態度に表して行きたいものである。
投稿者:つねちゃん
at 09 :26| 子育て
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