2011 年02 月01 日
左手での多習い
今年から、能の活性化の一環として、「左手(利き手でない方)だけで何かをやってみる」と言う事があり、今更ながらになるけれども「いろは」を大きな升目をプリンターで作ってやり始めている。最初のうちは、なぞる事すら「鉛筆のどこに力を入れればいいのか」が判らずにとても「じ」には見えないことになっている。
これは約1ヶ月経った今でも、自信を持って「左手で書いた『じ』です」とは毛頭言えない状態である。
「ミミズののたくり」と言う表現がまさにそのとおりの状態なのである。
そんな中で、面白い事に気がついた。
今までは、当たり前のように、右手でなんとなく書いていたひらがなが、どうも違うと言うか、配慮が欠けているということである。
「き」と「さ」は続けて書いていますか。
「ま」や「ほ」の上下の線の長さは同じですか。
こう聞かれると、「きは幾」、「さは左」で「繋がっていそう」と言う事から、少なくとも私は離していたので少し違うのかな。
また、「まは末」、「ほは保」と言う事で、「ま」は下の線が短いのが正解のようだし、「ほ」は同じ長さということなのだろうと、気がつくのだが、果たして日常それを意識して書いている人はどれだけいらっしゃるだろうか。
(「き」と「さ」は崩す段階で離していた事があると、辞書には書いてあるのだが)
僅か48文字だけれど、慎重に書くと言う事から、まだまだ気がつくことが多いだろうけれど、左手で書く事で長い間「違った字」を書いていたのではないかと恥ずかしい思いがする。
決して悲観ではなく、そんな他人様から見れば「つまらぬ事」「取るに足らぬ事」と思われることに気がついたこと自体が楽しい。
投稿者:つねちゃん
at 08 :22| 健康
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