2011 年02 月08 日
TPPと食料自給率
必ずしもTPPに対して「諸手を挙げて賛成」とは言わないが、反対者の意見を聞いていると、時々理解できないところがある。最も良く聞かれるのは(飽くまでも私自身の仄聞であるが)「わが国の農業の破滅」だとの意見では無いだろうか。
外国から安いものが入ってくると、わが国の生産物が売れなくなり、結局は農業をやっている意味が無くなる。
それなら地元で旬のものを安く作る工夫をして対抗する方法を見つけるべきではないのだろうか。
必ずしも「大規模農業」を目指すばかりでなく、「家でしか取れない」安くて安全な作物を見つけて、関税などを気にしないで生産する事は出来ないのだろうか。
次に(上記関連だが)「(戦争などの問題が発生した時に)外国から食料が入ってこなくなり、餓死状態に陥るのでは無いだろうか」と言う意見も聞こえてくる。
これだって、現在の自給率を考えて、自分が日ごろ食べているものを想定して、反省してみればいいのではないか。
朝、昼、夕食に使われている材料、それらの栽培の原点の種、又成長に欠かせない肥料などの多くは外国からの輸入に頼っているのが現状であり、昔の肥溜めから生産しているのは数えられないくらいに少ないのではないか。
現状でも上記の理由で物が入ってこなくなれば、途端に枯渇してしまう現状に身を任せながら言うのは、それこそ噴飯ものであろう。
何も政治ばかりに注文するのではなく、自分の身の回りで少しでも出来る事をやり、「勿体無い」精神を発揮して、「食べキリン運動」を積極的に進めて、まずは自給率を高めるべきだろう。
相すれば、時々輸入物の食材が入ってきたとしても、余裕を持って受け入れられるだろうし、そんなことから世界交流が始まるのでは無いだろうか。
決して、怒りをもって言うのではなく、身の回りで出来る小さな事を積み重ねて、大局的なものの見方をして色々な事を判断すべきだろう、と自戒を込めての意見である。
投稿者:つねちゃん
at 09 :05| グルメ
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