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2011 年02 月18 日

兼業農家だから

 「空耳」と言うのはあるのだろうが、どう考えてもこれはそうではなかったと思っている。
 最近の入浴では、まずCDで「正信偈」を聞きながら一緒に誦し、その後は阿弥陀経を、こちらは「聞き流し」しているだけであるが、それだけで約20分ほど湯に浸かっている。
 そんなゆったりした気分の中で耳にしたのだから、たぶん空耳ではなかったのだろうと思う。
 TPP問題が議論されているさなか、あるラジオ番組で「兼業農家はむしろ歓迎しているのではないか」とその分野では素人ながら、とんでもない意見だと思いながら聞いた。
 論理としては、こうだったとうろ覚えながら紹介すると、工業製品と同じような品質管理等をやることになると、安全は多少無視しても原価主義での生産物が出回り、とても今と同じような「安心・安全」な生産物は期待できなくなる、と言うものである。
 兼業農家は、兼業で生活が出来ているから、外国製品と比べて「安心・安全」の作物を価格はある程度「補償制度」で補填してくれるから、やって行けるものだ、と仰っている。
 ラジオで発言されるくらいの人だから、それなりの知識やデータを集めての判断だろうが、全く賛成できない。
 農業を真剣にやっている友人もいるのだが、聞き逃せない意見だったのでは無いだろうか。
 私自身は、以前このブログでも語ったかも知れないが、必ずしもTPP(特に農産物などの一次産業)に反対ではない。
 しかしながら、それは「現在よりも良い状況に改善して欲しい」と言う願いからであり、ビル内などでの生産のような工業化を望んでいる訳ではない。
 ましてや、補償制度に安穏とすることなどは望んではいないのである。
 細々ながら家庭菜園という「井の中」からしか物を見てはいないが、それにしても今回の「空耳」かもしれない評論家の意見にはどうしても与する事が出来ない。

投稿者:つねちゃん
at 09 :22| グルメ | コメント(0 )

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