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2011 年03 月30 日

またまた漢字の面白さに出会う

 書き写しで「論語」を対象にしている事は既に何度か紹介している。
 私が持っているものは、昭和61年発行のものだからそんなに古いものではない。(ISBN番号が振られているものからも判る)
 でも、原文には今では使われないような漢字も使われており、訳文に現代の字があるので、無理に原文の漢字で書き写す事はしていない。
 ところが、今回新たな発見に驚いたと同時にまたまた楽しくなってきた。
 母(ボ、はは)、毋(ブ・ム、なかれ・ない)、?(カン、つらぬく:この字はこのブログ上では表記できないようなので、ぜひ御自分で調べていただきたい)である。
 どこがどう違うのか、お分かりになるだろうか。
 今までは「知らない者の強み」と言うか、知っている人からすれば「なんて馬鹿な事」と思われるのだろうが、この字(と似たような形)が使われているものは全て「母」と言う字だと信じて疑っていなかった。
 毎日の「毎」の下の部分、海のつくりの部分の下の部分などなどがそうであり、母の字の中の点々が、筆運びだけの関係で線になっているのだと思っていたし、そう信じて書いてきて、少なくともそれで「ペケ」を貰った記憶は全くない。
 余談だけれど、小中学校の国語の成績は常にトップクラスだったし、特に「漢字の読み」(書き取りは今一だったのだが)については苦い経験の「適宜」だけが読めなかったことを除いては、多分「ペケ」を貰ったことは無かったろう。
 それが63歳にして知る、初めての経験で、まさに「目から鱗」の状態だった。
 こんな楽しみがあるのだから、やっぱりこの習慣は楽しくて止められないなぁ。
 人間自体が「アナクロ」だと言われる事を承知の上でだが、こんな時に調べる辞書は「アナログ」の代表格である、紙製の辞書である。
 偏や旁が判るだけではなく、「へぇー、これも同類の漢字なのか」とか、画数や書き順についても「えっ、今までが間違いだったの?」と気づかされるのも楽しい。

投稿者:つねちゃん
at 08 :48| 学習 | コメント(0 )

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