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2011 年05 月31 日

再審無罪に思う

 最近「又か」と思うような判決が出ている。
 長い間無罪を主張してきた人が、再審の結果「無罪」になるのである。
 確かに「強制犯人論」は間違いである事は理解過ぎるほど理解でき、そういう意味で、検察や裁判所が責められるのは間違いないのだけれど、一歩間違えれば、「ごね得」的な無罪獲得か蔓延るのではないかと心配する。
 TVドラマなどでも時折観るが「事実は小説より奇なり」が現実の世界で起こると、なんともいたたまれないのは、私だけではあるまい。
 勿論それがどちらになってもである。
 また、猥褻な行為については、刑が軽いせいもあるのだろうが、会社(特にお役所の場合)が首になる訳でもなく、悪くしても初犯の場合は「訓告」くらいで済ませられているようである。
 「訓告」と言う処分は、半官半民の会社にいた事の延長線上で考えるならば、「まぁ、これで済んで良かったよなぁ」というくらいのものであり、確かに昇進判定時に同じ成績で甲乙付けがたい場合に「こいつは訓告処分を受けた事があるから」という理由で昇進できないと言う事があるくらいで、それにしても「どっちもどっち」「五十歩百歩」と言う事でしかないのが現実である。
 そして、再犯を繰り返して、漸く懲戒免職になるくらいである。
 その間、被害者は溜まったものではない。
 再審無罪になるような事件はでは、そんな程度ですまないだろうくらいは容易に想像が付くけれど、それにしても、再犯が発生した場合、検察なども悪いだろうが、被疑者側に立つ弁護士の罪は本当に問われなくていいのだろうか、と素人考えながら思うのだが。
 いずれにしても、「強制犯人論」と言うものが起こらないように、その時点で双方共に努力して欲しいものである。

投稿者:つねちゃん
at 08 :29| お役所 | コメント(0 )

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