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2011 年07 月07 日

不思議な「株主総会」

 在職時、「公社」と言う会社組織から「株式会社」と言う組織になり、それから数年した時に「お客様誘導」と言う事で、株主総会の要員として動員がかかったことがあった。
 初めての経験でもあり、興味津々と出掛けていったのだが、残念な事に「余人をもって代え難い」(すごいなぁ、こんな事もあっのだぞぉ)ということで、急遽呼び出されて別の人間と代わる事で、会社へ戻り本来の職務に付いた事があった。
 だから、現在までに「株主総会」というものには、陪席であれ、株主としてであれ。参加した事は無い。
 あっ、そうではなかった。陪席として一度だけ参加したのは、株主が一人、と言う総会だった。
 細かいことは、幾つか差し障りが考えられるので省略するが、10数人の役員が並んで、株主が一人だけと言う姿は想像が付くだろうか、誠に奇妙な物である。
 と言う事はさて置いて、株主総会には、基本的に「出たくない」のである。
 今回の東電の総会もそうだが、大株主の金融関係の人が、出席して、反対意見を出すことは、よほどの事が無い限り考えられない。
 ということは、事前に根回しとかが全て整っていて、「委任状」と言う形でほとんどの場合「賛成」をとっているのである。
 だから、総会は、少数意見者の「ガス抜き」の場でしかない。
 少し前に「物言う株主」と言う事で、残念(だと私は思っている)な事に「有罪」判決を受けた人の記憶もまだ消え去っていないだろうが、本来はそうであるべきなのに、「体裁だけの意味の無い株主総会」がマスコミも含めてニュースネタになるほうがよほどおかしい。
 そういう私も、現在2社の株を有しているが、すべて「議長一任」と言う葉書を投函している。
 一社は、在職中のお付き合いでの「持ち株会」で積み立てた物で、退職を機に1株を個人所有にしたのだが、額面上は約1/3くらいに目減りしているが、一種の「交際費」だと思っているので一喜一憂などはしない。
 もう一社は、額面上は2万円くらいの目減りではあるが、毎年1万円の株主優待を考え合わせると、十分に「儲け」になっているので、満足している。

投稿者:つねちゃん
at 09 :05| お役所 | コメント(0 )

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