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2011 年09 月20 日

正心誠意

 今回の新総理の所信表明で、表記の言葉を「聞いただけ」では「誠心誠意」と受け止められた人が多かったのではないだろうか。
 勿論私もそうだったし、後刻新聞やTV等で、表記の文字が使われているのにかなりの違和感を持った。
 言葉は時代に沿って変わる、とはよく言われるが、それにしても、各報道機関が「自信を持って」報じているので、私が違うのかも、と思ったりして辞書を引いた。
 残念ながら、私の持っている辞書には、この漢字を使った熟語としての言葉は出ていない。
 で、「調べる」楽しさに又も出会えた。
 次はネットでの一つの報道であるから、違う解釈をしている報道もあるのかもしれないが、

 これは、一般に知られている「誠心誠意」をもじった言葉ではなく、幕末に幕臣として活躍した勝海舟の談話を集めた「氷川清話」に、勝が政治の極意を語った言葉として収録されている。
 さらに、松下政経塾出身の首相にとっては師に当たる松下幸之助氏が、「上手下手より誠心誠意」という言葉を残していることもきっかけになった。

 首相周辺によると、「国民に何でもかんでもお願いするのではなく、自分が正しいと思うことなら誠意を持って国民に尽くすという意味で、こちらがふさわしい」と首相が判断し、「正心誠意」を選んだという。

(2011年9月14日09時57分??読売新聞)

 ふうーむ、勝海舟にまで遡るとは思っていなかったので、これで又新しい知識が増えた事を喜んだ。
 願わくば「自分(だけ)が正しいと思ったこと」ではないように、なさっていただく事である。

投稿者:つねちゃん
at 06 :28| 学習 | コメント(0 )

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