2011 年10 月07 日
歴史を地域振興に使うというが
地元で戦勝祈願をして、勝った戦武者を大河ドラマにしようということで、市が推進している。落ち着いて考えてみると、果たして大河ドラマになるものか、万が一なったとして、子供にどのようにして何を教えるのか。
「牛の角に松明をつけて谷から追い立てて落とし(動物虐待)、寝ていた武者どもを悉く負かして(戦争では非道なことも許される)地獄絵図を描いた」とでも伝えるのだろうか。
それが完全に独自の戦略だったとでも言うのだろうか。中国の古戦法に倣っただけなのに。
どうも、歴史が苦手だったのだが、こうまで悲惨なことをクローズアップして、大河ドラマに仕立てて、観光客を呼び込んで地域の活性化につなげようとする魂胆が判らない。
そのために、歴史的に果たして本当にそうだったのだろうかと言う、大きな疑問があることに対しても、いろいろな「塚」を立てて、「そうだったのだ」と言うように言うこと自体にも理解が到底及ばない。
源義経の伝説も、土地土地の古老による言い伝えだって、何人かに聞けば違う論理が展開されるし、隣県の「安宅関」の現実の場所だって、今はすでに海中だったと言う説も聞いたことがある。
それよりも、もっと「これだけ物を大切にしていますよ」と言うことをアピールしてはどうだろうか、と言うことのほうが、過去・現在・未来について誇れるものだと思うし、子供の教育についてもより良い方向なのではないだろうか。
縄文の昔(鉄製の武器も無かったから、血なまぐさい戦争などは無かったと聞くし、思いも寄らない遠方との交流には、言語の差をどうして克服したのかなどの経験が尊いのでは無いだろうか)に思いをはせることはまだ良しとしても、戦国乱世の血なまぐさい歴史を売り物にすることには、やはり無理があろう。
投稿者:つねちゃん
at 06 :39| 子育て
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