2012 年03 月21 日
「囲い込み」ビジネス
今朝も昨日から降った雪で、うっすらと白くなっているが、確実に春先になっており、運動不足解消も兼ねて散歩を始めた。そんな中で、ある携帯電話会社の店先に「他社の解約料を全額負担します」というのがあり、びっくりした。
在職中の研修の中で、確かに「顧客の囲い込み」というものがあったが、これほどまでのことは議論の中にも無かったように思う。
リタイアして「囲い込み」作戦というのは、基本的に「間違い」だったのではないかと常々思っていたが、これは一線で熾烈な競争社会に居なくなったからだろうと、然程真剣には考えていなかった。
ところが、目の前にこのような「宣伝文句」を見せ付けられると、なんともやりきれなくなってしまった。
携帯電話会社もそうだが、あるコンビニチェーン店でも「兎も角相手を潰せ。そうすれば嫌でも客はこちらで買うしかなくなる。その上でその顧客を囲い込み、逃げられなくしてしまおう」的なビジネス展開もあると聞いたし、現実にそれに近い状態も目の当たりにしている。
果たして、これで良いのだろうか。
「ビジネスは競争だ。だから勝たねばならない」という論理は、在職中の長い間そんな環境に居たから、判らないではないが、それも「度を過ぎる」と理解の域を越えてしまう。
かつて復興期の日本では「品質改善で囲い込もう」という意識が高まり、その結果、幾つかの外国語にもなっている「Kaizen」が浸透していると聞く。
本来の「囲い込み」とは、こんなことではないのだろうか。
少なくとも、このような戦略に左右されて翻弄されないようにしたいものである。
投稿者:つねちゃん
at 06 :28| 日記
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