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2012 年04 月10 日

「想定外」は許されない、との発言

 表記の言葉は、今回の原発事故に対する、ある県知事の発言であったと思う。
 被災県としてのトップとしては、憤懣やるかたなしとの思いが伝わってくることは理解できるが、果たして言葉として適当だっただろうか。
 何でもかんでも「想定外だった」でことが足れりとは決して思わないが、だからと言って「想定外はぜったにいあってはいけない」と言う論理ばかりを追求すれば、いろんなところで論理の破綻を来たす事は、言っている本人が一番判っているのではないだろうか。
 今回のような地震があるとはとても考えられない、津波が5階建ての建物よりも高くなるなんてことは有り得ない、などとは言うが、過去にも同様もしくはそれ以上の事態があったはずである。
 でも、その対策よりも「より安く、より早く」で色々なことを推進してきたのではないか。
 また、最近になって、東海何とかが発生すると、ある地域では30mを超す津波が発生する、との報道もある。
 想定するのは、構わないが、残念ながら「神のみぞ知る」世界があることを謙虚に認知すべきではないだろうか。
 出なければ、ノアの箱舟のような話が危機感を煽るだけの意味でドンドン出て来はしないだろうか。
 投資対効果はやはり考えるべきで、「これ以上だったら、直ちに、何も考えずに、逃げてください」とすべきだろう。
 それに関連するが、今果たして自分たち「人間」がやっている「自然破壊」が「想定外」を生み出していないかを、謙虚に「足元を照らし見る」ことが必要だと思うのだが。
 勿論「出来る範囲で」である、と言う論理は変えようが無いのだが。

投稿者:つねちゃん
at 06 :23| 政治への注文 | コメント(0 )

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