2012 年04 月23 日
何とかも煽てりゃ、の類ではないか
大都市の市長が、自分が気に入らないから、政権を倒す、と仰っている。確かに大都市の代表だし、それなりに得票も集めたのだろうが、いきなり「国政変更「を言い出すのは、煽てられての愚行としか言いようが無い。
かつての私にもそういう時期があって、初めのうちは、人が言えば「突飛でしかない」と思われるような事項が、次々と面白いようにお客様から受け、直接の上司を飛ばしてその上の人から「やってみれば良いじゃないか」との評価も受け、それが実現できていた。
そうなると、ドンドン「突飛なこと」ばかりを狙う気持ちが湧いてくる。
そんな時、少し前の上司で、私にとっては恩もあり、羨望の的だった(技術的には勿論、精神的にも素晴らしいものがあり、加えてその人脈の広さから来る知識の広さなどで)人から、「久し振りに飲まないか」との誘いがあり、最近の活躍ぶりを自慢したくて、二つ返事で応じた。
一頻り、私の話を聞いてくれた後に出た言葉が、笑いながら「何とかも煽てりゃ、か」だった。
決して、その場で意気消沈したわけではなく、また、その人も、そうさせようとしている訳ではなかった(ようだ)が、なんだか何時ものように気分よく酔えず、単身赴任寮に帰って、自問自答しながら飲んで、「ハッ」と気が着き猛省することになった。
「勝って兜の緒を締めよ」ではないが、順風満帆だと自分が感じているときこそ、自省が求められるのではないだろうか。
翌日は、幾つかの会議なども予定されていたが、適当な言い訳をして「ズル休み」をして、あまり人の居ない公園で、一人ぼんやり過ごしたと言う記憶は、今でも鮮明に覚えている。
「自分なんて、たかが」と言う自省が、政治家には常に必要なのではないだろうか。
投稿者:つねちゃん
at 06 :20| 政治への注文
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