2012 年05 月10 日
安全は「無料で付いて来る」物ではない
高速道路での居眠りが原因で傷ましい事故が発生した。直接の加害者は間違いなく運転手だが、世間では、バス運行会社を非難し、旅行企画会社も非難の対象になっている。
しかしながら、被害者やその家族さんの立場を思いながらも、敢えて言いたい。
「兎も角安ければ安いほど良い」という感覚が、お客の側に無かっただろうか。
旅行企画会社は、いわば「無店舗販売」で、トンネル会社だから、金額を示して「これで応じてくれる会社」を募集する。
応募する会社としては、その中で少しでも利益を上げるべく、安い運転手を募集する。
庸車(者)としては、多少安くとも、稼がなければならないので、ギリギリの状況で運転する。
結果として、このような事故はなくならないのではないだろうか。
とはいえ、野放しで良いという訳では決してなく、何らかの「証」をお互いに求めるべきではないだろうか。
その根本としては、お客側にも「安全はどうなっているのか」も求める姿勢が必要だろう。
旅行時の契約事項に必ず書かれている「安全条項」と言う物に目を通されたことがあるだろうか。
正直、私もその指摘を受けるまでは、全く気にも留めなかったのだが、初めて海外出張で米国へ行く時に、ある先輩から指摘されたのである。
人によって読むところは違うだろうが、旅行会社の「免責事項」にだけは目を通して置かれることをお勧めしたい。
そして、残念ながら「それでは足りない」と思われる(決して会社としてそれを訂正することは無いので)場合には、自動販売機による簡易保険にでも加入しておくべきであろう。
誰も「起こそう」と思って事故を起こす人は居ないのだから、自分で出来る限りの安全は確保しておくべきだと思っている。
それにしても、旅行企画や運行管理会社が「無店舗販売」ではやはり心許ない。
投稿者:つねちゃん
at 09 :02| 健康
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