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2012 年06 月25 日

世論調査

 これまでにも何回か紹介してきたが、在職時に「品質管理」と言う分野を経験してきたので、「統計」が言うことのウソ/ホントは、それなりに理解しているつもりだった。
 それでも、NHKや大新聞社などの「世論調査」の結果には、それなりに関心を持って、結果を「鵜呑み」にしていた。
 ところが、最近になって「なんだか違うのではないか」と思うようになったのは、遅きに失するかもしれないが、気が付いた。
 と言うのは、「貴方は現在の政治を信頼しますか」と言うことに関する結果である。
 想像のとおり「期待していない」「余り期待していない」「全く期待していない」等を合わせると、かなり悲惨な政治状況だと「知らしめる」数字が出ている。
 これは、以前「世論調査の遣り方」について講義を受けたのとは、まるで違うことからきているのではないだろうか。
 講義の内容は大分忘れてしまったが、「設問内容の精査」から始まって、「対象者の精査」にかなり力を入れていることだった。
 ところが、最近は「乱数で選別しております」と言うような状況で、「全く無作為である」ことを強調しているが、この辺が統計の誤魔化しである。
 上記の項目で、無作為に抽出した電話番号に掛けて、多分成人であるかどうか位は確認しているのだろうが、「投票をしましたか」と言う確認はしていないのではないか。
 残念ながら、現在国政を初めとして、投票率が50%を超えることは稀な状況で、一律一辺倒で質問したところで、得られる結果は全く「出鱈目」と言っても過言ではないだろう。
 人は常に「不満」を持っているからそれを解消するために何がしかの努力をして、挫折もし、成功もして成長しているのだから「不満ですか」はそれが政治ではなくても「ハイ」と答えてしまうだろう。
 ましてや「ネット調査では」と言うのもいい加減である。
 興味本位で答えている人間がどれほどいるだろうか、勿論真剣に考えている人もいないではないが。
 統計と言うものの基本は「多分同質だろう」と言う母集団からサンプリングする」のが基本である。
 その母集団を「乱数」と言ういい加減な物で割り出すと言う安易な物は、やはり信用できない。

投稿者:つねちゃん
at 06 :39| 興味あること | コメント(0 )

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