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2012 年06 月27 日

相関指数

 表記の言葉は「相関関係」と言う言葉で覚えておられる方が多いのではないだろうか。
 「指数」と言うのだから、その関係を「数」で示(指)している物であり、「1」であれば、確実に「こうならばこうである」と言えるのが基本である。
 統計学や数学の世界では、それは事実なのだろうが、「人間の感情」と言う点からすると、どうもそのまま信用してはいけないと言うことを在職中に聞いたことがある。
 何度か紹介したが、品質管理という、他人様から嫌われる分野にいた時には、兎も角「数値、数値」で追いかけまわり、「従来のK(勘)K(経験)D(度胸)ではなく、K(観測)K(記録)D(データ)で示せ」と「何とかの一つ覚え」で息巻いていた事があった。
 そんな時、ある尊敬する上司から言われたことだった。
 相関指数が70%(0.7)と言うことだったら、君はその関係が「強い」と考えるかね」との設問から始まった。
 勿論即座に答えた「試験で70点を取ったら少なくとも『合格』と判定するでしょう。その程度の確率で『強い』と感じます」と。
 数学的にはそれで良いとしても、現実的には、その二乗で物事を判断すべきだと言われた。
 正直、中々素直には信じられなかったのだが、それ以来も色々な数値を扱うことが続いたので、時々それを加味して考えてみると、意外に上司の言っていることに近く、私が直感的に思っている事から外れたことに気が付いた。
 学問的にそれが合っているかどうかは、調べなかった(多分調べて説明しても、「付け焼刃」で直ぐに化けの皮が剥がれると思ったからである)が、実感として正しそうで、そんな感覚で説明すると案外受け入れてもらえたのだから、今でも結構信頼している。
 0.7と言うのは、二乗すれば0.49となり、半分くらいは当たっているのかな、くらいに考えた方が良いのだろう。
 何故こんなことを今更思い出したかというと、孫から「降水確率」と言う数字について聞かれたからである。
 でも、結局説明したのは「過去30年くらいの間の天気予報から割り出しているのだよ」とだけしか説明できなかった。
 まだまだ小学三年生には、二乗の感覚は的確に説明できない。
 でも、また楽しい「調べること」が出来たことは素直に嬉しい。

投稿者:つねちゃん
at 06 :09| 興味あること | コメント(0 )

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