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2012 年09 月10 日

アナログ辞書との決別

 持ち運びが便利と言うことで、在職中から電子辞書は常に鞄の中に入っていた。
 リタイアしてからは、持ち運ぶ必要がないから、広辞苑や新英和大辞典、漢語林などの大型のアナログ辞書を愛用してきた。
 ところが、段々「重さ」が応えるようになり、ついで文字が小さくて点眼鏡が必要になってきたことなどから、机の上の整理を契機に決別することにした。
 しかしながら、長い間使ってきたので愛着もあり、目の付かないところに仕舞い込んでしまっただけではあるのだが。
 それにしても、基本的にはアナログ辞書の方が好きである。
 デジタルは、上記にあるようなアナログ辞書の欠点「重い」「字が小さい」と言う点を確かに解決してくれるのだが、「ピンポイント」と言うことで、それだけしか目に入らない(入れない)ようにしているのである。(注)
 アナログ辞書の場合、調べようとしている単語などの回り、其処へ行きつくまでの間に「寄り道」ができる(誘われる)事が何とも楽しい限りである。
 そんな中で、時々「エッ」と思うような単語やフレーズに会うと、散歩をしていて、思いがけない事物に出会ったような気がしてならないのである。
 私の場合、本来調べることよりも、そちらに気がとられて回り道的な時間を過ごしてしまうことが、今でも間々ある。
 だからこそ、在職中はそれを避けるためにデジタル辞書にしたのである。
 決別したとは言っても、捨てられない、のはやはり天眼鏡を使ってでもその楽しみを断ち切るだけの気持ちの整理が出来ていないからだろう。

(注)「入る」と「入れる」で常に思い出すことがある。昔は「穴があったら、入れたい」だったが、今はそんな昔のことを思うだけで「穴があったら入りたい」である。

投稿者:つねちゃん
at 06 :59| 学習 | コメント(0 )

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