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2012 年09 月21 日

島根旅行(5)

 楽しかった旅も、もう終わりの工程である。
 部屋のカーテンを閉めて寝ていたせいもあるし、前夜はさほど飲み過ぎない程度だったことも、心地良いエアコンのせいもあつたのだろう、気が付いたら6:30をはるかに回っていた。
 最終工程は、全て電車(いやいや、山陰線はまだ電化されておらず、ディーゼルカーだった)である。
 一応特急列車だが、単線のことゆえ、本来の停車駅ではない駅で「行き違い待ち」があった。
 相手のせいか、こちらのせいなのかわからないが、すこし遅れが生じた。
 当然乗り継ぎが発生する駅でのアナウンスは、その時間を計算して案内されるはずである。
 ところが、弘法も筆の誤りか、乗り継ぎ電車の発車時刻が到着時刻より早いアナウンスがされていたことに気が付いた。
 何ともなしに聞いていたのだが、二度アナウンスされたので、間違いなかった。
 僅か1分の間違いなので、誰も気にしなかったのか、それとも「良くあること」だったのか判らないが、正直「エッ」と思ってしまった。
 でも、思い起こしてみると、自分が直接遭遇した訳ではないけれど、確かにそんなことは以前にもあったような気がする。
 決して誰彼を攻める訳でもないし、それで誰かが直接迷惑を蒙った訳ではないので、楽しかった旅の最後の笑い話である。

 上記の「電車ではない」で今でも思い出すことがある。
 出張族だったことは再三お伝えしてきたが、そのときも本社で会議をして、翌日9時頃からお客様との会議に出席すれば良かったので、その日は行ってホテルに泊まるだけだった。
 尤も、大体そんな時でも、先用は早く片付けて、ゆっくりその地(この場合鳥取市であるが)を巡る時間をとるのだったが、このときは残念ながら先用が片付かなかったのである。
 で、夜も大分遅く到着したので、ホテルに入る前に、線路沿いの居酒屋に入った。
 年配の小父さんと女将さんだけだったが、旅行者を見て「何処から来なさつたの?」と声を掛けられた。
 「ハイ、東京から」「何で来なさったの」で「電車で」と言うと、途端に笑われてしまった。
 少し不機嫌で面食らっていると、種明かしをされたのが「ここはまだ電車は走っておらんのだが」。
 それから約20年以上の歳月が経過したが、今日現在まで駅で見上げても、綺麗な空が見えるだけで、電線などと言う野暮で無粋な物は見えませんでした。

投稿者:つねちゃん
at 06 :42| 健康 | コメント(0 )

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