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2012 年10 月04 日

挨拶は「肯定」の言葉から

 まだ暑い日が続いていたが、朝晩はめっきり涼しくなってきたある日の朝、散歩に出掛けた。
 近所のおばあさんから「毎日暑い日が続きますネェ」と声を掛けられた。
 まだ歩き始めたばかりだったので、Tシャツ1枚で涼しいを通り超すくらいの気温だった。
 でも、「ええ、そうですネェ」と答えた。
 本音と建前、と言う訳ではないが、やはり朝一番の挨拶に、いきなり「いえいえ、ひと頃よりも随分涼しくなりました」と答えるのは、咄嗟に気が引けたのである。
 でも、多分在職中の私だったら、果たしてこんな受け答えをしただろうか、と思った。
 いつも言うように「団塊の世代」の真っ只中の我々は、内容は知らないが、常に「狭き門」ばかりを潜るように言われていて、競争時代だったように思う。
 私は大体の場合、今で言う「負け組」だったのだが、「負けん気」だけは旺盛で、負けると判っていても競争した物だった。
 在職中も「負けて堪るか」と言う気分と「勝てば何かが良くなる」とばかりに、反抗心を剥き出しに生きてきた様に思う。
 だから、相手の言葉にはすばやく「先ず反対」と言う具合に構えたものだった。
 これが、課長や部長になっても、言葉こそ柔らかいが「まず反対」となって、闘争心むき出しだった様だ(そんな意味で注意してくださる上司も居られた)。
 そして、リタイアして10年も過ぎて、今は上記のような対応がすんなりと出てくるようになっている。
 果たしてこれは退化なのだろうか、それとも「実るほど頭を垂れる」と言うことの体言なのだろうか。
 多分、前者なのだろうが、それはそれで気持ちが良いものである。
 今月には、職場のOB会があり、卒後50年の同窓会もあるが、果たしてどちらの顔が出るのだろうか、現実の自分を置きながら、一方で第三者的な立場にもたち、双方を楽しんでみたいと思っている。

投稿者:つねちゃん
at 08 :57| 健康 | コメント(0 )

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