2012 年10 月23 日
ふと思いつくこと
時々なにかのきっかけで、殆ど忘れてしまったと思っていたフレーズが口からでてくることがおありではないだろうか。朝起きて、昨日までのことに感謝しながら、「今日もより良き日が過ごせますように」と願いながら年間のカレンダーに丸印をつけていることは以前にもご紹介したが、その絵が、山間に向かって少し曲がった道のりの物である。
今年の今までそんなことはなかったのだが、ある日ふと「山のあなたの空遠く」というフレーズが何とは無しに口から出た。
ご存知のとおり、カールブッセの詩であり、確か中学生時代までには誰もが耳にし、音読もしただろう。
尤も、より印象強く耳に残っているのは、やっぱり三遊亭歌奴(現圓歌)師匠の「授業中」でのものだろうか。
さいはひ(幸い)を求めて山の向こうへ行ってみたけれど・・・、というものだが、ここまでメタボリックの真っ只中ではあるものの、子や孫にも恵まれ、両親を見送り、まさに「さいはひ」の中にいる事に、やっぱり感謝したいと思って、口から自然に出た言葉だったろう。
これと同様に思い出すのは、メーテルリンクの「青い鳥」童話である。
いままでは、「もっと別の幸せがあるに違いない」と我武者羅に追い求めていたが、気がついてみれば、今居ることが幸せだと思える歳になったのだと素直に思える。
勿論、凡人の凡人たる故から、頻度は減ったが、年末ジャンボなどを初めてしての宝くじや、僅かな刺激を求めてのパチンコなども追い求めているのは、全く別の次元だと、勝手に思っている。
でも、それができるのも、現在が「さいはひ」の中にあるからだろう。
改めて、昨日までへの感謝と、今日一日が平和であることを願うばかりである。
投稿者:つねちゃん
at 06 :39| 日記
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