2013 年01 月18 日
母校が表彰
卒業後、同窓生としてほとんど何もしていない身の上だが、それでも母校の良い知らせが新聞などで報じられると、人並みに嬉しいものである。先日、母校が「キャリア教育優良学校」として表彰を受けたとの記事を目にした。
工業高校だったので、基本的には「専門技術者」を目指しているのである。
ところが、その専門以外に、同じ学校でやっている別の専門科目の授業も知ってもらって、幅広い知識を身に着けて、より一層実社会に出た時に役立ててもらおう、ということなのだろう。
理解は少し違っているかもしれないが、趣旨には大いに賛成である。
でも待てよ、私らの世代(今から約50年前)は、表彰などされなくても同じようなことがなされていたのではないか。
私は「電気科」だったが、木工科の授業で「鉋(かんな)掛け」がほろ苦くも懐かしく思い出される。
約5cm位の厚さ板を渡されて、鉋を掛けて水平な面にしろ、と言うものである。
少し削っては、金尺を当てて調べるのだが、中々水平な面にはならず、ようやく教官から「まぁ、良いだろう」とのお許しを得た時には、厚さが1cm以下になっていた。
機械科の授業でも同様に、旋盤を使って指示された直径の円柱を作るのだが、太すぎたり、細すぎたりと何度もやらされた。
窯業科では焼き物、金工科では金型作りから鋳物の形成など、結構色々なことをやらされた思いがある。
決して「嫌な思い出」ではなく、私の場合、実際にそれを使うことはなかったが、「そんなことをした」ということが話の繋ぎになったりして、お客様との会話がうまくゆき、商売に少しばかり役だったように思う。
山中鹿之助ではないが、若い時の色々な経験は、必ず後で生きてくる。
そういう意味で「艱難辛苦我に与えよ」という意気込みを常に持ってほしいし、私自身もまだまだ65の洟垂れ小僧であるから、その意気込みだけは持ち続けたいと思う。
投稿者:つねちゃん
at 06 :59| 日記
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