2013 年11 月05 日
法律の文章
かつて会社の研修機関で「法学概論」というものを習った。その時直接だったかどうか思い出せないが、「法律の文章には必ず『穴』がある」ということを聞いた。
穴がなく作ることは不可能に近いし、もし出来たとしたら、ちょっとしたことでも抵触するから、結局は守られない、というような論理ではなかったろうか。
もう40年近い前だから、違っていたらごめんなさい。
最近いろいろな法律が矢継ぎ早にできつつある。
果たして、作る側の人はそんなことを知ってか、知らずか。
今ではそんなことはないと信じるが、在職時の「就業員規則」の文章の一節を思い出す。
「会社内では、みだりに飲酒酩酊してはならない」と書いてある。
これは「会社内で酒を飲んではいけません」と理解するのではなく、「みだりでなければ」「酩酊しなければ」飲んでも良いのである。
ガマの油売りではないが「みだりとそうでないとはどこで判断するのか」「酩酊しているかいないかはどこで判断するのか」
酔って吐いたことはあるが、酩酊はしていなかった。
淫らな猥談をしたけれど、酔ってはいなかった。
理屈膏薬はどこにでもくっつくものである。
さて、諸姉・諸兄はこれからできる法案をどのように解釈されるだろうか、また、その基準を決めるのは誰なのだろうか、ということにどのような判断を具されるのだろか。
難しいなぁ。
投稿者:つねちゃん
at 06 :14| 政治への注文
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